高速VAV・給排気制御
VAV端末・高速VAVコントローラーの特長
自社にて設計製作したVAV端末へ、サウター社製の高速VAVコントローラーを組み合わせてさまざまな制御に対応します。特にヒュームフードへ設置する場合、天井下へ設置できるため天井内のスペースを多く確保することが可能です。
また、一般的なバタフライ構造をしているため、制御に必要な特別な条件・設備を必要としないところも大きな特長の一つです。
高速VAVを用いたヒュームフードのコントロール
各機能に応じたVAV表示操作器
標準モデルからタッチ操作モデルまで、さまざまな機能に対応した機種をラインナップしています。スマートラボシステムへ対応したモデルでは、各種情報を数値やグラフで確認することができます。
高速応答
インディンシャル応答90%で1秒以内の高速制御を行い、ヒュームフードの封じ込め性能を確保します。またオリフィスで計測された実風量のフィードバックコントロールで、いかなる条件下でも優れた安定性を実現します。
省エネ効率の高い研究室を提供
研究所の運営でコストのかかる要因の1つに空調費があります。VAVシステムは、常に一定量の排気を行い空調された高価な空気を無駄に浪費する定量排気型と比べて、排気量を必要最小限に抑えることができるため、大きな省エネ効果があります。
高い安全性で作業者を保護
使用環境に左右されない優れたセンサーを使用しているため、ドリフトがなく動作が安定しています。風量状態表示とブザーで、作業者にいち早く危険を知らせます。
快適環境の実現
従来、主流であったエアーカーテン方式のヒュームフードと比べ、外気が直接作業者に当たらない快適環境が得られます。
オートクローズシステム
VAVシステムにオートクローズを搭載することで、長時間使用しないサッシの開放状態を防止し、さらにVAV機能をフル稼働させることで、さらなる省エネを実現します。
コンビネーションサッシ対応
合成実験室などで多く使われるコンビネーションサッシにも対応します。引き違いサッシ1枚1枚をコントロールします。
クローズドループコントロール
実際の実風量を計測し、VAVをクローズドループコントロールします。
1. サッシセンサーにて扉高さを検出
2. 扉高さと幅より、開口面積を算出
3. 開口面積と設定風量から必要風量を算出
4. 排気端末部のオリフィスにて微差圧を検出し、ダクト内風量を検出
5. 排気風量と、ダクト内風量からダンパーをコントロールし、風量を制御
表示操作モニター(標準タイプ)
表示操作モニターでは、面風速などのデジタル表示を行います。標準状態、警告状態、警報状態を色とアラーム音でお知らせします。各操作部は耐薬性の高いタッチパネル操作となっており、運転/停止、照明の操作などを行うことができます。
既設ヒュームフード、卓上フードへの設置が可能
現在使用しているドラフトチャンバーや卓上フードへ高速VAVを設置することで、省エネ化することが可能です。併せて排気ファンをインバーターでコントロールすることで大きな省エネ効果を得ることができます。省エネ以外にも、使用していないときに排気風量を抑えることができるので、効率を上げることができるなどさまざまなメリットを得ることができます。
稼働率表示(オプション機能)
排気系統や部屋ごとの同時使用率をそれぞれのヒュームフードモニター上で見える化することが可能です(オプション)。この機能を使用することで、省エネの啓発や、設備容量を超えない範囲での効率良い運用が可能となります。
※使用する機器構成により画面デザイン・表現は異なります。
表示させる情報の種類と量により、各種モニターをオプションとしてお選びいただけます。